こんにちは、NBW吉田です。
無意識の0,5秒後に、意識が追いついているという話を聞いたことありますか?
1983年にベンジャミン・リベットさんという方の実験で、それが明らかになりました。
無意識が先、意識は後の経験
先ほどの情報を見るだけでは「へぇ〜、そうなんだぁ」という感じですが、わたしもそれを実感したことが何度かあります。
例えば、テニスのプレー中です。
アマチュアでもサーブの速度は、時速160〜190キロぐらいは出ます。
競技、条件やルールが違いますが、野球の大谷選手が投げるよりも速いスピードのボールが飛んでくるイメージです。
そもそもそのスピードになると考えて反応するのが難しいです。
そんな中、先に身体が反応して動いて、後で自分ってこんなプレーができたんだと認識するという経験はよくありました。
他には、タクシー飛び越え事件もそれに該当します。
自転車でタクシーを飛び越える!?
その日はテニスのレッスンを終え、自転車で下り坂を帰っていました。
結構なスピードが出ていた中、曲がり角から猛スピードでタクシーが飛び出してきました。
やばい!と思って急ブレーキをかけたところ、後輪が浮きました。
そのタイミングでジャンプ!
タクシーを飛び越え、無事着地しました。
振り返るとタクシーはかなり先のところまで進んでいたので、かなりスピードが出ていたのでしょう。
タクシーに大丈夫という合図を送って帰りました。
あの時、急ブレーキで恐怖を感じても固まって自転車から離れられないだろうし、あの短時間で意識的に飛ぼうという判断もできなかったでしょう。
無意識に身体が先に動いて、後に意識で認識するという経験でした。
意識的なアプローチ?無意識へのアプローチ?
無意識→意識の順番だったとしたら、そもそものアプローチ方法が変わってきませんか?
その近道が、身体へのアプローチだと思います。
身体が変わると、無意識のうちに動きも変わります。
身体とコミュニケーションを取る時も、関わるまで身体がどう発展していくかわかりません。
むしろ事前にこうなってくれと設定すると、身体からは拒否反応が起きます。
対人関係も同じでコミュニケーションを取る前から、これ!というものを決めて関わると、相手からは押し付けないでと拒否反応が起きますよね。
だからまずは誰かとコミュニケーションを取るように、自分の身体とコミュニケーションを取る。
そうすることで、身体の可能性はもっと広がります。
本日は以上になります。