日々のこと

4代先の価値 

日々のこと

こんにちは。NBWの豊田です。
今回は、吉田先生に最初に教えていただいた「4代先の価値」ついてです。

4代先へのつながり

     
私の今までの取り組みの多くは、自分ががんばるやり方でした。

しかし、吉田先生に4代先の価値を教わったことをきっかけに、大きく変わり始めました。

4代とは血縁ではなく、体験の継承です。
わかりやすくワークショップ(以下WS)を通した一例も記載します。

 ①体験 : WSへの参加
 ②場をつくる体験 : WS運営スタッフ
 ③場をつくる経験 : WS運営責任者
 ④自分がいなくても進む状態 : 次世代が担う

これが4つの段階になります。

自分にとっての参加や学びで終わらずに、次の経験の場をつくる動きです。

どんな体験も誰かが繋げてくれたから受け取れます。

前へ進む事だけではなく、自分の横や後ろの存在の有難さや、視点に気づくきっかけとなりました。

では私の経験をもとに、それぞれの段階に触れてみます。
    

①体験する

①の体験は、
与えてもらい、動機や原動力に変換される段階です。

やる気につながる大切な段階ですが、これだけだとその影響は短期的であることが多く、故に次から次へと学ぶ必要が生まれます。

また素晴らしい体験である程、
自分の日常と結びつけることが難しく、学んだ事を活かそうとすると、日々やることが増えていきます

私たちは意識して頑張れる状況には限界があるので、理想通りにできない消化不良感が起き、

また新しい体験や学びで、仕切り直すループが生まれます。

結果、今までの価値観に沿った解釈に終わるか、そのまま鵜呑みにして、習った通りに都度自分を大変化させます。

私はこの段階を長く繰り返していた様に思います。

②場をつくる“体験“

   
そこに②場をつくる体験が加わると、
物事の裏方を知り、予期せぬ出来事を体験できます。

与えてもらっている時は、感動も不満も自由で、その後に対処する必要はありません

でも場をつくると、
参加者を想定して席を用意し、どんな形でも最後までご案内します。

自分だけの必要性から、他者との関係性へと対応が広がるので、予期せぬ場面に遭遇し、自分の関わり方の癖、それらへの対応パターンを知ることができます。

パニックになる癖、怒る癖、機嫌をとる癖、いろいろなパターンで、優位性や安定を取り戻そうとする自分を見つけます。

また、それまでは気づかなかった
準備の存在、行動1つ1つの意図や意味を知ります。

すると、自分の解釈の前に、伝える側の真意があることに気づき、今までとは違う視点が加わり、自分の言動にも変化が生まれます。

  

③場をつくる“経験“

   
②はつくられた場に運営側として参加する段階。
だからまだ体験です。

③の段階では
②の方のサポートも含み、いよいよ場づくり全体を通した経験を迎えます。

今まで出来ていると思っていたことも、実は大きなサポートがあったお陰だったり、

実際に教えてみると、自分が分かっていないことが明確になります。

実際の現場では、
③の方が事前にフォローをするので、②の段階では大きな失敗は滅多にありません。

でも、この段階は違います。
フォローしてくれる存在はいないし、逆にフォローをする必要にもなる。

だからちゃんと失敗が起こります。

失敗からの実践ではじめて、
何が大切か?という本質を知ることができ、相手に合わせたアドバイスができる様になります。

当時の私の状況は、
立ち上げ期だったこともあり、②の段階から1人で失敗の連続。たくさんの迷惑を掛けました。


でも、大失敗の連続がゆえ、「これはいかん!」という熱が一気に高まったとも思います。

1人でできる限界までの実践も積むことができ、その後仲間と共に進むことの豊かさを深く感じました。

この頃には、今までの「自分ががんばる」から
「誰かが活きるには自分はどう行動するか?」と、最も実践的で学びの深い、且つ自分自身もみんなの役に立つことができる段階に入っていきました。


      

④自分がいなくてもできる

  
そこから最後の④つめです。
それは、現場に自分の存在の必要がない状態です。

役割に応じて関わることはありますが、全ての工程を次世代の方へ引き継ぎます。

全ての現場に当てはまるものではないと思いますが、私が行っているパーソナルトレーニングでも、同様に感じます。個人的には、トレーナーさんの出番がどんどん必要最小限になるほど良いと思います。


いつまでも自分がコミュニティに居続けると、次世代の可能性と自由を奪うこともあると思います。

「経験がない」という事はものすごい価値です。

健全な世代交代は1つの自然の摂理に見えます。

もしかすると、豊かさが続く1つのポイントかも知れません。

自分達は答えを与えるのではなく、次世代の問いを引き出すための存在で、必要な事はすべて本人の中にあり、必要を感じたら自ら学びます。

私はまだ数える程しか経験がありませんが、この段階にはある種の美的観念や豊かさを感じます。


今回ご紹介した4代先への価値は、私の目指す世界観をより鮮明にしてくれました。

そして最近は、4代先の「前後の重要なポイント」。
5つめと、0(ゼロ)の存在があることに気づきました。

長くなったので、そのお話はまた次回。

一覧にもどる
タイトルとURLをコピーしました