突然ですが、
皆さんはどちらを選択することが多いですか?
目的地への行き方
ある島へ行こうとします。
その島にしか売っていないと言われている、とても貴重な果実を買うためです。
自分が持っているのは、
帆を張って進むこともできる、手漕ぎの船。
A. 目的の島へ向かって、全力で漕ぐ
B. 帆を張って、風の力と海流に乗って進む
どちらの方法で進みますか?
全力で漕ぐ!
過去の私は、断然Aでした。
たとえ向かい風が吹こうとも、
何度転覆しようとも
考えられる最善最短のルートを通って全力で漕いでいました。
そのやり方では
帆を張って風をうけると逆にコントロールが難しいので、帆はたたんでいたと思います。
それも1つの方法ですが、
最近は、
Bの風の力で波に乗る進み方の面白さを感じ始めています。
Aは、元気+やる気に溢れている時にはできますが、
ずっとはできないんですよね。
船にも身体にも多少の無理がかかります。
一方のBは、風によっては、
違う場所へ向かう可能性もあるのですが、身体も船も心地よく進めます。
身体コミュニケーションって
これに近いなと感じます。
風を受けて波に乗る
Bは真っ直ぐには進まない可能性があります。
そもそも、今日は出航できないな。
という判断にもなるし、
逆に、今!と感じる時もあるでしょう。
いざ出航してみても、
思いもしなかった場所を経由せざるを得ない状況にもなります。
でもそのお陰で
今まで見たこともない代物や、未知なる存在
大切な仲間や新しい価値観や知恵に出会うかもしれません。
目的地へまっすぐ辿り着くことよりも、
もしかすると豊かな経験を積めるのかもしれません。
情報の受信は身体に任せる
風や波は、勝手に起こるものではありません。
あらゆるものの影響のもと
そのバランスの中に起きています。
それを感知するのは
同じく多くの影響とバランスをとっている身体です。
だから身体に問いかけます。
すると
何か違うぞ、おかしいぞという違和感や
とても気持ちがいい
というサインをキャッチすることができます。
目的地は
そして、自分が旅をやめなければ
大切な経験をへて、
いつか必ず目的へと辿り着くことができます。
その到着地は
最初描いたものとは別の場所かもしれません。
でも、最初に描くことができたからこそ
辿り着けた場所であることには間違いありません。
振り返ってみて初めて
自分がこの航路で何に出会い
何を大切にしたかったかを感じるのだと思います。
そして、身体と生きる限り
また風に任せて、海に出るのだろうなと。
そんな生涯のパートナー
「身体」との関係性をこれからも大切に育んでいきたいと思います。